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2008年04月20日
第4の病院へ(フォースオピニオン)転院
前のブログで、少し快方に向かっていると書きましたが・・・。
金曜日の夜、帰って見るとバニウトロの具合があまりよくなく
いつもなら喜ぶ「お薬!」の時間も
大好きなパンにお薬を包んで投げてやりますが
見えていないのか、目の焦点があっていなのか
感覚的にコントロール出来ないみたいで
全くキャッチも出来ませんでした。
立ち上がり方も、歩き方も前日より悪く
お医者さまから「様子を見ましょう」と言われてはいましたが・・・
何となく、このまま、実は悪くなっているのを
目の前に見ながら何もしないでおくのは、
単に悪化を見過ごしているのではないかという気がしてしまいます。
それによって、回復のチャンスを逃しているような不安におそわれ、
突然ではありますが、サードオピニオンを下さった先生や
その他大勢の方々が勧めてくれた別の病院に
「フォース・オピニオン」を受けにいって来ました。
たぶん、相性というものがあるのでしょう。
今回セカンドで診て頂いているお医者さまは
診察後、どうしても私自身に不安が残ってしまい
先日のようにサードオピニオンとして
他の先生の意見を聞きたくなってしまうのです。
そして、そこでお聞きしたサードオピニオンの先生の
ご意見を励みに(裏づけに)診察を受けていましたが
どうしても不安は拭いきれませんでした。
このサードオピニオンの先生は、本当に分かりやすく
的確にキチンと悪いことも含めてお話しをしてくださるので
こちらにお願いをしたいという気持ちもあったのですが
なにぶん距離的に遠い事と、CTなどの設備がないという事で
「その先の治療になると、この病院では出来ませんので
他の先生にお願いをする事になります。」と
はっきりと仰って下さる信頼できる先生でしたので
そのご意見を取り入れて、上にも書いたとおり
CTを持っているの別のお医者さまに
行ってみることにしました。
病院へ。うちの玄関前は円形の段差があるので
歩きにくそうなバニウトロ。
今回のフォースオピニオンの病院の第一印象は 「明るい!」。
院長先生はじめ、スタッフのみなさんが
ファミリーという雰囲気で、暖かい感じです。
書いた問診票を受付に出すときに
これまでの経過を書いたメモを一緒に渡しました。
1時間ほど待ってようやくバニウトロの番。
院長先生は、スタッフの方から受け取った
先ほどのメモをずっと読まれて
じっくりと詳しく話を聞いてくださいました。
また、神経科専門医の先生も一緒に見てくださることに。
手足の動き、傾き、顔面の麻痺、
それぞれを順番にお二人で診察した結果
やはり考えられるのは、外耳炎からきた膿が
鼓室胞(こしつほう)周辺の神経を圧迫する炎症性の原因、
または鼓室胞や脳内に腫瘍ができている腫瘍系の原因。
炎症性ならお薬で炎症を抑えていけば
圧迫された神経もよくなって
傾きも少しずつ治る可能性がありますが
腫瘍性だった場合は手術でこれを取り去る以外
ゆるやかにだんだん悪くなっていくそうです。
ただし、今回の麻痺の直接のきっかけが麻酔だった可能性もあり
CTと手術の時にまた全身麻酔をかけなければならないのは
やはりできるだけ避けたいというのが正直な気持ちだそうです。
突然カラーをつけられてここから逃げ出したいバニウトロ。
そっちは壁だよ、おい。(笑)
「CTを撮らないとわからないのが実際のところですが
せっかくなので、麻酔なしでできる検査ということで
レントゲンと血液検査をしてみましょう。
何かわかればめっけもの、と思ってくださいね。」
麻酔なしとなれば、当然レントゲン室は大騒ぎ。
「全員集合!」「ガウガウガウ!」「そっち押さえて!」
「ギャウギャウギャウ!」「横向けて!」「うわー!」
・・・・・・・す、すみません。( ̄∀ ̄;)汗
レントゲンの結果、やはり鼓室胞と耳道に白い影が。
これが膿か腫瘍か溶けたカルシウムの付着かは
CTを撮らないとわからないそうですが・・・。
血液検査では白血球の他にALPとGPTが異常値でしたが
これはステロイドを服用しているためと思われます。
このステロイド(前回紹介した小さいピンクの薬)は
神経の修復をしてくれる一方で、
抗生物質の持つ「細菌の増幅を押さえる力」も弱めてしまうので
外耳炎にような感染症がない場合は有効ですが
バニウトロの場合はあまり長く服用してはいけないようです。
(これはサードオピニオンの先生も仰っていましたが。)
そこで今回は非ステロイド系にお薬を変更。
ステロイド系と非ステロイド系を同時に服用すると
胃の粘膜をやられて吐き気を催したりする
副作用があるかもしれないので
今日からステロイドをやめて、その2日後から
非ステロイド系のお薬を服用するようにとの指示でした。
また、ステロイドは神経にはよく効くお薬なので
服用をやめる時には一時的に具合が悪くなることもあるそうです。
(この事もサードの先生から 『減薬すると調子が悪くなる事も
あるのでね』と予めお聞きしていましたので、スンナリ納得。)
たしかに昨日の夜からステロイドの服用をやめたら
今日はあまり元気がないようですが
その理由がはっきりわかると、安心していられます。
今日はめずらしく食欲のないバニウトロ。
あまり動かず、ずっと寝てばかりいます。
そのバニウトロをかいがいしく介護して
額をなめているシャリのようすを
最後に見てやってください。(swfムービー125k)
「な〜にやってんだよう!」はテレビの声ですからね。(笑)
投稿者 utoro : 2008年04月20日 23:46
コメント
投稿者: ちゃべ母 2008年04月21日 20:10
レントゲンではやはり耳なのね。
薬が替わって落ち着いてくれるといいね。
ウチはステロイドがないと歩けなくなるので
ステロイドは可能な限り続くようです。
バニウトロちゃん、頑張ってね。
投稿者: ウトロ 2008年04月21日 21:27
ちゃべす君、そんなに大変だったなんて・・・。
バニウトロも一昨日からステロイドの服用をやめたら
ほとんど歩けなくなりました。
前足を動かす感覚もわからないみたい。
でも明日からやっと非ステロイド系のお薬を服用します。
しっかり効いてくれますようにと念じて飲ませます。(^-^)
投稿者: ばーにーパパ 2008年04月22日 00:45
ウトロさんのバニウトロちゃんに対する思いに頭が下がります。
お薬効くといいですね。
投稿者: コタン 2008年04月22日 08:48
なんか いろんな薬が登場しますね~
バニウトロに負担が掛からないとイイなぁって思いますが、
その辺のことは ちゃんと病院の先生が 考えてくれるか。
私達は知識が少ないから 先生に頼るしかないもんね。
だから 飼い主と先生の相性っていうの、すごく良くわかります。
結果は同じでも 気分的に違うっていうか・・
納得させて欲しいんだよね。
投稿者: ウトロ 2008年04月22日 11:29
あまりいろいろ書くと
皆さんに心配かけるしな~と思いながら
いろいろ書いておりますが・・・みなさん、ゴミンね。(^_^;)
コタンさんのいうように、先生には
同じ診断内容であっても
納得させてほしいんですね、きっと。
あなたに着いていきます!と。
投稿者: @BOSS 2008年04月22日 12:45
すみません。
横から登場。
結局、診断で治療法が変わるので、
「診断の違い」で「治療法も、薬も変わって」
その結果、正・逆、「真逆の結果」につながる
怖さを今回、改めて思い知らされました。
セカンドオピニオンやサードオピニオンは
その違いを、浮き彫りにするために
非常に有効ですね。
先生方も日頃の研修や学会、臨床での経験値などで
それぞれ力量に差異があっても当然なので、
治療箇所(患部)によっては
「餅は餅屋へー」と割り切って
その症例の得意な他の先生を紹介までしてくれる先生は
ある意味、主治医として心強いですね。
良い結果であれば、気分の問題ですが
真逆の場合、それは飼い主の判断のミスですから、
結果、後悔しか残しません。
「自分の事を話せない動物」のことなので
飼い主は代弁者として、その責任をもって
違和感を感じたら、まずその不安を取り除くことが一番かもしれませんね。
すみません。
お邪魔致しました。
投稿者: カヨヤン 2008年04月23日 00:26
バニウトロちゃん、お薬があうと良いけれど・・・調子はいかがですか?
いつも良くなるようお祈りしてます。
ウトロちゃんもじっくりお話できる先生とあえて良かったね。
投稿者: ウトロ 2008年04月24日 15:49
カヨヤン、ありがとう。
お薬、苦いみたい・・・・(^_^;)
食べ物をモグモグ咀嚼した後に
白い粒(薬)があごの下から見つかったり。(泣)
何とか飲んでくれるように悪戦苦闘しています。